
現在、日本のミリタリーモデラーにとって、各地で開催される「AFV(Armored Fighting Vehicle=装甲戦闘車両)の会」は楽しみでもあり~また腕試しの場でもあります。この会は、そもそも今から30年以上前“カンプグルッペジーベン”と言う伝説のミリタリー模型クラブが東京で始めたのが最初でした。その後、東海地方や中京、関西、九州、中国、北海道と各地で開催されるようになり3年前から東北地方でも持ち回り開催と言う事で秋田、盛岡と続き今年は青森市にて開催されました。そこで、私も昨年の盛岡に続き参加して来ました。と、言う訳で今回はその「2010東北AFVの会in AOMORI」のレポートです。

今回「東北AFVの会」の会場となった青森県青森市は、本州の北に位置する。東京からは高速道路を使っても約700km以上に。飛行機なら飛んでしまえば、ほぼ1時間ちょっとで着いてしまうのだが~。

で、今回も一番旅費の安い高速バス(往復割引¥15,000)にて~。会当日は日曜日なのだが、前日入りする為に金曜日夜22:30に東京駅前を出発。9時間以上かけて、夜中高速道路をひた走り翌朝8:00に青森駅前に到着。

ご覧のように、青森市は本州の北の端で昔は北海道への玄関口であった。まだ、飛行機が一般的でなく北海道への海底トンネルも出来る前は、鉄道が長距離移動手段の主役。そこで、全国から旅客や荷物を積んだ北海道行きの列車は~ここで専用フェリーに積み込まれ北海道側の函館市まで津軽海峡を渡ったのである。したがって、かつてはそれらの中継基地として港や街は多いに栄えたのだ。しかし、現在では飛行機が普及し海底トンネルが出来たおかげで人や荷物の流れも変わり、その当時に比べると今日は少しにぎわいが少なくなってしまったように思われる。しかし、今年2010年の年末には同県八戸市から青森市まで新幹線が延長開通。山海の豊かな自然と多くの恵みに育まれた青森は、これから益々観光地としての本領を発揮して行く事とであろう。

前日土曜日の夕方からは前夜祭として、宿泊場所に隣接する温泉2階の広間を貸し切って主催者側及び有志による前夜祭が開かれた。今回は、偶然のタイミングで青森へ出張されていたタミヤの田宮俊作会長も参加され地元、近県のモデラーをはじめ、遠くは九州、関東からやって来たモデラーとの楽しい交流の場となる。もちろん~2次会、3次会と青森の夜は楽しく更けて行くのであった。

会場となったのは、市内繁華街に面した地元の老舗デパート“さくらの百貨店”。4階のイベントスペースには日曜日の朝からにも関わらず、開店と同時に大きな荷物を抱えたモデラーが次々に~。受付を済ませ、中央のコンテスト対象作品展示用に準備されたテーブルが次々に力作で一杯に!

会場の壁に沿った周囲に設置されたテーブルには、参考作品として主催者クラブ面々の参考作品などが、こちらも処狭しと並べられ来場者の目を楽しませていた。

それらの参考作品はミリタリーとはいえ、ご覧のようにSFものからヒストリカルフィギュア、マニアックなアイテムや大型の装甲列車など~ジャンルも多岐に。

そして、タミヤからは発売前の新製品である1/35「ソビエト戦車BT-7 1935年型」のサンプルやリーフレットなども展示配布された。また、ゲストコーナーも設けられ地元プロモデラー島脇秀樹氏や元アーマーモデリング誌編集長土居雅博氏のジオラマ作品や“田宮模型歴史研究室”のホームページを主催する助手さんの貴重なタミヤの可動キットの展示・走行も行われ来場者の注目を集めていた。

こちらも、ゲスト展示されたチェンタウロ氏の作品。ご覧のようにマイナーなハンガリー軍の自走砲ズリィニイを中心とした情景。素材になったキットはハンガリーのメーカー(ガレージキットメーカー?)の物との事。マイナーなハンガリー軍兵士の軍装等も資料を元に再現。

“AFVの会”ながら、地元のプロモデラーでもある艦船モデラー憧れの
Takumi明春氏の1/700艦船模型作品。今まで誌面でその作品の素晴らしさは理解していたつもりではあったが・・・。実物を前にすると~あまりの凄さに圧倒されっぱなし!!!

午前中、特別ゲストである田宮会長のサイン会も急遽行われ、皆さん緊張した面持ちで列に・・・。でも、サインをもらい握手までしてもらうとニッコリ笑顔に~。

ここからは一般参加者が持ち込んだ、コンテスト応募作品をご紹介。左上はウェザリングを含め丁寧に塗装されたタミヤ製キングタイガー。作品カードを読むと「初めて作ったスケールモデルの戦車~」とある・・・恐るべし青森のモデラー! 右上のハンティングタイガー(タミヤ)は、模型専用塗料ではなく全て絵画用のアクリルガッシュで塗装との事。下左は、タミヤのタイガーI初期型をサードパーティーを使ってディテールアップを行った作品。で、その右は同じくタミヤ製のIII号戦車L型。フィギュアはパンターGからの流用との事。

こちらは秋田から参加の作品で、下の製作経過写真にあるように当時米軍が撮影した破壊された実車写真を元に細部まで再現された情景。使用したキットはタミヤ製で、資料や推測を元に装甲厚や内部までしっかり再現されている。

左はヴィットマンやカリウスらと並んで戦車戦のエースであったドイツのエルンスト・バルクマン搭乗のパンターA型424号車におけるノルマンディー地方クータンセでの戦いを再現した情景。使用したパンターはドラゴン製。右のパンターGも同様にドラゴンのキットを使用。負傷し後方へ転戦する兵士と前線に向かう車上の兵士達のコントラストが物語製を醸し出している。

上のタミヤ製1/35と1/48のユニバーサルキャリアはお父さんと6歳の息子さんがそれぞれ製作した作品。1/48を作った息子さんは初めてのAFVモデルとの事~こらからも親子で模型作りを楽しんでもらえると嬉しい。下は、タミヤのチャーチル戦車を改造した塹壕等突破用のそだ束をのせたAVRE(Armored Vehicle Royal Engineers=王立工兵装甲車両)。

こちらは、ちょっと変わり種の2作品。上は、タミヤの1/35ティリーを改造、ホッドロッド並みにパワーアップ(?!)されたものでブロワーとホイールはミニカーからの流用との事。下は、往年のモデラーには懐かしい近頃再販されたモノグラム社の1/24「ロンメルロッド」。このキットは、1960年代末にカスタムカーデザイナーのトム・ダニエル氏がデザインした~架空の車両。

この豚さん戦車兵が乗った一見ヤクトパンター風の戦車は作者オリジナルのオリオールII駆逐戦車。ベースにはドラゴンのキットを使用との事。カタチになると、結構それなりにありそうなのが面白い。右のII号戦車は、自作エッチングパーツでディテールアップ中のもの。完成が今から楽しみだ。

左のドイツ軍バイクBMW R75は、1/9ドラゴン(元はエッシー)のキットをディテールアップしたもの。作者ご本人は~ 普段はクルマやバイクをメインに作っているので、ミリタリーキットを作るのはほぼ初めてとの事。とは言っても、さすがバイクには詳しくパイピングやスポークを金属線に張り替えるなどリアリティーあふれる素晴らしい完成度。中央は、グレートウォールホビーの1/35 SWSウーフー。赤外線に対する効果として、推測ながら黒(吸収し目立たなくすると言われる)を使用した迷彩仕上げにしている。右は、タミヤ1/48のコマンドワーゲン。冬のアルデンヌ戦線に合わせて単品ながら雪や窓の曇り表現など雪国モデラーならではの雰囲気のある作品。

こちらも、懐かしの1/76ドイツ軍秘密基地(現アリイ、旧エイダイ)。基地内部を見れるように、丘の上部をプラ棒で上に持ち上げたスタイルでディスプレーされている。

左は、九州から参加したモデラーのイタリア軍P-40戦車(イタレリ)。独特な迷彩塗装には細いライン部分に両面テープを使って行ったとの事。右はやはりタミヤのM26パーシング戦車。明るめOD色で美しい仕上がり。

左のタミヤ製チャレンジャーMk.1は、出品者が所属する模型クラブの他界された元会長からの形見分けキット(組み立て、ディテールアップまで出来ていた)を仕上げ出品したと言う感動的な作品。中央はドラゴン初期のT-72w/ERAミリタリー模型初心者とご本人は謙遜しているが、なかなかの作り込みと塗装。右はフジミの1/76キットを改造してゲーム「ガングリフォン」に登場する90式・改に改造したもの。やはり2次元のものがこうして立体的に見れるのも模型ならではの楽しみ方である。

左上は、昨年11月に発売されたピットロードの九ニ式重装甲車(前期型)。その右はタミヤの九七式中戦車をドイツ戦車風に3色迷彩で塗装したフィクション。車載機銃もMGタイプに載せ替えている。左下は終戦末期に試作で終わったファインモールドの五式中戦車。日本戦車とは思えない大きさと力強さを実感。右下はファインモールド製の九七式中戦車にレジン製の地雷処理装置を取り付けたチユ車。

左上は、トラックに見せかける為の偽装カバー(NEOモデルのレジン製パーツを使用)を取り付けたタミヤ製グラント戦車。その左のノーマル状態のグラントはアカデミー製。右上は、タミヤ製SASジープが北アフリカの街中を進むシーンを再現。左下はタミヤ製Sd.Kfz.223装甲車。古いキットながらこのように丁寧に仕上げるだけで、古さを感じさせない好キット。右下はタミヤ製(?)装甲車、フィギュアとドラゴン製ドイツ兵フィギュアを組み合わせた北アフリカでの休憩シーンジオラマ。

今回参加者による投票にて大賞を受賞した情景作品。ボリューム、構成力、テーマ製技術力等々どこをとっても大賞に値する素晴らしい作品。背景のヒマワリはダイオパーク製のインジェクションキットを使用との事。この作者は、昨年の盛岡に続いての連続受賞であった。

午後には、田宮会長が昨年取材に訪れたロシアとフィンランドの戦車博物館について、スライドを交えての講演が行われた。そして、その後各賞の発表と授賞式が行われ、プレゼンターには私を含め、田宮会長や土居さんや助手さんなどから賞状と副賞を渡され緊張とともに、それぞれ大きな拍手とともに受賞の喜びをかみしめていた。そして、各ゲスト主催者よりの挨拶や感想が述べられ “2010東北AFVの界 in AOMORI” は無事閉幕した。

翌日ゲストの一部面々は、現在は港に係留され記念館となっているかつての青森の象徴であった青函連絡船 “八甲田丸” を見学。 内部は資料館として列車を収納する専用スペースから客室、操舵室、巨大なエンジンを備えた機関室までくまなく見学する事が出来。その当時の連絡船を実体験していない我々にも、何か懐かしさを思い出させる貴重な体験であった。
それら素晴らしい青森での体験を胸に、会翌日夜の高速バスにて再び日常の待つ関東への帰途についたのでありました。本当に素晴らしい会であったと思います。そこで、 あらためてこの場を借り~ 今会を計画し、広報、前夜祭、当日、打ち上げ等々準備運営に当たられたスタッフ関係者の皆様及び青森をはじめ暖かいお持てなしを頂いた東北のモデラーの方々には改めて感謝とともに御礼申し上げたいと思います。Happy Modelling!



















Thanks for the report and the great pictures. Japan is sure modeller’s heaven. But we want to see more of your dioramas too – I’m a big fan.
Hi there “!
Amazing modelling,i have self also a lot,but not yet so great brought in digital pics, i tink grabbing my cam and starting photoshot,inspirated by those great pictures ,thanks for sharing !
Best Regards Max Down